若い年代に増えている子宮頸がん

国内で年間1万5000人の方が罹患し、約3500人の方が亡くなっていると推定されている子宮頸がん。半世紀前までは、60歳代がかかりやすい病気だったため、長らく出産を終えた女性の病気と考えられてきました。

しかし、最近は高齢者の発症数は減少しているのに対し、20~30歳代の若い人の発症が増えています。これは他のがんに見られない子宮頸がんならではの特徴です。

20~30歳代の女性は、これから結婚や出産を迎えることが多い年代です。妊娠して初めて産婦人科の診察を受ける人も多いため、妊婦検診の際に行う子宮頸がんの検査で、この病気が発見されることも少なくありません。

初期には自覚症状がほとんど現われませんので、早期発見には検診が欠かせません。以前は30歳以上が対象でしたが、子宮頸がんが若い人に増えていることから、2004年に対象年齢が20歳以上に引き下げられました。市町村で自治体が費用を助成する集団検診や医療機関での検診のほか、職場で健康診断に組み込まれていることもあります。

しかし、日本では検診を受けている人は2~3割に過ぎず、明らかに少ないのが現状です。欧米では、18歳以上の約8割が受けているのに比べて、日本ではこの病気に対する認識がまだまだ不足しています。