痛風発作の前兆期から発作初期には、コルヒチンが発作の予防・初期治療薬として優れています。コルヒチンはいったん起こってしまった発作にはあまり効果的ではありませんが、一部の患者さんでは発作の前兆として関節が「むずむずする」とか「ちくちくと痛む」といった症状を感じる場合があり、そのようなときに早めに服用することで、効果的に痛風発作を抑えることができます。
しかし予防的に長期間服用することは、血液障害や肝・腎臓障害などの重篤な副作用の木先生もあり一般的ではなく、やはり発作の予兆期に頓服として用います。痛風発作時には白血球が尿酸塩の結晶を異物とみなし、それらを細胞内に取り込み(貪食)、排除するために血管内からで組織に入って患部に集まりますが(白血球の遊走・浸潤)、その過程で炎症が起こります。
また尿酸塩は白血球が貪食するには大きすぎるため、白血球内にある顆粒が細胞の外に出てしまうことがあります(脱顆粒)。その下流の中には、異物を消化するためのさまざまな消化酵素や殺菌のための活性酵素を生成する酵素などが入っていて、脱顆粒の結果漏れ出したそれらの酵素が、周りの組織に障害を与えてしまいます。結果として患部は炎症によって赤く腫れあがり、激しい疼痛が起こるわけです。
コルヒチンは、これら白血球の患部への遊走、尿酸塩の貪食や脱顆粒を抑制することにより痛風発作を予防すると考えられており、血清尿酸値に対する作用や鎮痛・抗炎症作用などは認められません。
痛風発作の治療の中心は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。この薬はシクロオキシゲナーゼを阻害し、アラキドン酸から炎症や疼痛の原因物質であるプロスタグランジンの生合成を抑制する作用を示します。発作の初期にはNSAIDsのうちナプロキセン、フェンブフェン、プラノプロフェンを短期間だけ比較的大量に投与することが行われます。
また、副作用や他の薬との相互作用の問題でこの薬が使用できない場合や、無効な場合にはプレドニゾロンなどの経口ステロイドが使用されることもあります。
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